60年前の図面に残された父の癖字|世代を超えて届いた一通のメール

先日、当社のホームページに一通の心温まるお問い合わせが届きました。
お送りくださったのは、ある別荘の現在のオーナー様。 昭和30年代後半、ご両親が建てられ長年大切に維持されてきた別荘を、世代交代に伴い整理していたところ、押入の中から当社の社名が入った「確認申請の図面」が見つかったのだそうです。
お調べしてみると、なんと約60年前に当社の先々代の社長(俊一)が手掛けさせていただいた別荘であることが判明いたしました。
当時の詳細がわからないかとお送りいただいた手書きの「青焼き」を見て、思わず胸が熱くなりました。そこに書かれていたのは、5年前に亡くなった父特有の癖字。日付を辿ると、なんと父と母が結婚したわずか2ヶ月後のものでした。
今年米寿を迎えた母に尋ねてみると、建物自体の記憶は薄れていたものの、オーナー様のお祖父様と私の祖父が大変親しかったことから、当時のご家族との思い出話を懐かしそうに語ってくれました。
当時、祖父や父がお付き合いさせていただいていた方々の中には著名な建築家も多く、私が生まれる前の出来事ながら、軽井沢会のテニスコート整備を請け負うことになった経緯もなんとなく推察でき、当時の活気あふれる時代の足跡がすっと目に浮かぶようでした。
60年という長い時を経て、世代を超えて届いた一通のメール。 先達が誠心誠意築いてくれた確かな礎の上に、今の私たちの仕事があるのだと、深い感謝と感慨でいっぱいになる素晴らしい機会となりました。
当時の詳細な足跡を紐解きながら、心を込めてお答えさせていただきたいと思います。
